境目がなくなるまで。

自由な国だから私が選ぶよ

魂が震える歌に出逢うときはいつだって無知。

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『魂が震える歌』ってなんだろう。

 

 

以前「サブリミナルSixTONES」に気付いた話。の記事を書いてから、あっという間に季節が巡り巡ってすっかりSixTONESにずぶずぶです。

htn0x0ne.hatenablog.com

この記事、投稿した当初1日で5000弱のアクセス数があって、その時はさすがジャニーズ界隈は母数が多いな〜こんな感じなのか~となんも考えてなかったんですけど、今が大体1日に1~10くらいのアクセス数なのを考えると、あの記事相当な人に読まれてたんだなって後から気付きました。ありがとうございます。

 

 

今回は『魂が震える歌』の話がしたいんですね。まぁ、つまるところImitation Rainの話がしたいんですけど。

専門的な音楽の話でも、スピリチュアルな話でもなくて、只々わたしの感じ方の話になりますが、もしよかったらサラッと流し読みでもしてもらえたらと。

 

 

さてと、当たり前だけどまず大前提として『魂が震える歌』って、人によってさまざまじゃないですか。

例えば、「NEW WORLD」とか「光る、兆し」系の曲がそうだっていう人もいると思うんですけど、こういったわかりやすく"今まで歩んできた道やこれから進む未来を歌った歌"ってわたしの場合は少しカテゴライズが違うんですね。

なんていうのかな・・・こういう類の歌って、やっぱりその歌っている人たちのことをより深く知っている、長い時間見てきた人ほどグッと来るというか、聴いてるときにふと今までのことを走馬灯のように思い出して、歌詞と重ね合わせて泣いちゃったりするじゃないですか。私もよくあるんですけど。

でもそれはシンプルに魂が震えるっていうより、自分の記憶の琴線に触れるって感じでどちらかというと記憶や知識ありきなんですよね。

繰り返しになりますが、これはあくまでわたしの中での話で、いま上げた楽曲たちも素晴らしい曲なことに変わりはなく、わたし自身、記憶の琴線に触れる歌というものも大好きです。ただ、今回はあくまで魂が震える歌のお話をしたいというだけで。

 

 

で、じゃあ『魂が震える歌』ってなんなのよって話。

完結に言うと「あ、今この人魂削ってるな・・・」って思う瞬間がある歌。

は?ってなるよね。わかる。わたしもいま、文字にしてみてやべーやつみたいだなって思いました。でもね、これ過去に本当にそう感じる瞬間があったんですよね。

で、更に言うとわたしは「予備知識のほとんどない状態で聴いたとき」にそれを強く感じるんです。なぜなら知識や記憶が増えると自分の「魂」ではなくて「記憶の琴線」が震えてしまうので・・・。

 

 

TrackONE IMPACT 横アリ公演、まだ発売前でImitation Rainのフルがわからない状態。尚且つその時ハマって半年ほどの私にとっては初現場で、可能な限り予習はしたけれど「今までの公演」の雰囲気も「今までの彼ら」というものも生で感じたことがなく、長年支えてきた人たちのように、今まで頑張ったね、やっとだね。なんて気持ちやジェシーの言ってた皆さんよく粘りましたね、の、その「皆さん」の中にはわたしは含まれていないので、走馬灯するような記憶もないわたしは、只々、本当に目の前にある曲を、パフォーマンスを、心の底から楽しんだわけです。

 

そんなまっさらな状態で楽しんだ公演終盤、言ったらメインじゃないですか?デビュー曲、Imitation Rainを歌う時が来ましてね、雨が降るような音とともにしんとした会場でその歌が始まるわけですよ。

夢を求めて~♪に差し掛かって、あ、ここ聴いたことないところだ・・・と思ったあたりから、今まで聴こえていた会場に反響した音じゃなくて耳に、頭に、音がめちゃめちゃクリアに聴こえてきて。よくドラマとか映画で、雑音が消えてキーンって音と自分の心音だけ聴こえて周りがスローモーションに見えるみたいなシーンあるじゃないですか。あれになるんですよ。スローじゃないんですけど、CDをイヤホンでダイレクトに聴いてるみたいな、なんなら伴奏も少しちいさくなって「歌声」だけがポーンと頭に飛び込んでくる感覚が。曲が終わって大雨が降っているような拍手の音でじわじわ我に返りました。

 

聴き惚れるというより魂ごともってかれる感じ?あと、少し遅れてぞわぞわぞわって鳥肌が立ったんですよね。で、まぁ、魂が震えるってこれだなって私は解釈をしてて。

 

公演が終わった瞬間、久しぶりの魂が震える感覚に感動。

実は、テレビで初披露だったとき、ほんとに正座しながらTwitter眺めながら待機して、どぎまぎしながら聴いたあのImitation Rainの時も同じような感覚になったんですね。でも、その時はわたしも「いやいやテレビ越しだし?まさかな?」と思ってて。でも公演後、ハッキリと体験してあの感覚は間違ってなかった・・・と胸がいっぱいになってしまいました。

 

そして過去に同じような感覚になった時のことを思い出して、そういえばその時も「知らない」状態で歌を浴びていたなと。

 

 

それはあるバンドのライブで。セトリはわかってたので、せっかくなら最初生で聴きたいなって出たばかりの新曲のカップリングをあえて聴かずに入ったんですよね。知らないイントロが流れて、あ、これか。いい曲だなぁなんて思って聴いてたら中盤のサビに入ったあたりであの感覚に。視界がぼやけて歌声だけが頭に響いてきて、ふと「あ、いまこの人魂削ってるな・・・」って突然感じたんですよね。で、その削れた魂の欠片みたいなのが粉みたいにキラキラしてその人の周りに漂ってるんですよ。

 

・・・文字にするとほんと不思議でスピリチュアルっぽい話に聞こえてしまうな。いやね、そうじゃなくてね、自分でもよくわからないし、歌ってる本人に聞いたって正解なんかわかりゃしない。「魂削ってますか?」なんて聞かれても、は???だろうよ。見える見えないの話じゃなくて概念を言語化したらこんなイメージってのか、ただのわたしの都合のいい解釈なんですけども。

 

 

好きとかそういうのとはまた違うところからくる感覚。

知らないからこそ、知識や記憶の琴線には触れずにダイレクトに魂が震える。

 

 

『魂が震える歌に出逢うときはいつだって無知。』だなぁというお話。

 

おわり。

 

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